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AT-1安城店FRONTIER AUTOの社長ブログ

【すごいぞ!ニッポンのキーテク】燃費がビックリ改善 日産の次世代変速機 [ハイブリッド車(HV)]

投稿日時:2009/08/23(日) 11:03

【すごいぞ!ニッポンのキーテク】燃費がビックリ改善 日産の次世代変速機
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090823-00000518-san-bus_all
8月23日11時3分配信 産経新聞

 ■ジャトコと共同開発

 電気モーターを併用するハイブリッド車(HV)が、エコカーの主役として注目される中、ガソリン車の燃費向上と二酸化炭素(CO2)削減技術として再び脚光を浴びているのが、CVT(無段変速機)だ。

 日産自動車と変速機製造大手、ジヤトコ(静岡県富士市)は、燃費性能を従来のCVTよりもさらに10%高める「次世代CVT」を共同開発した。副変速機を備える独自の構造を採用し、小型軽量化と燃費性能を両立させたのが特徴。1年以内に、2000cc未満の乗用車に搭載する計画だ。

 日産は、エコカーの代表として電気自動車(EV)の開発に力を入れ、来年にも量産型EV「リーフ」を投入する。一方で、ガソリン車の“エコ化”では、CVTを核の一つと位置付けている。

 CVTは、2つのプーリー(滑車)とそれをつなぐベルトによって、ギアチェンジをなくしてスムーズで滑らかな変速を行うトランスミッション(変速機)。歯車の組み替えで変速する自動変速機(AT)に比べて燃費効率が高い。モーターを併用するHVには及ばないが、既存のガソリン車の燃費を向上させる技術として、各社が開発にしのぎを削っている。

 国内ではCVTの認知度は低いが、北米市場では、燃費性や加速性などの点で、CVTへの信頼度は高いという。

 ■2リッターで37%改善

 日産は「低燃費と伸びやかな加速感」というメリットに着目。ガソリン用トランスミッションとしてCVTを重要な燃費向上技術と位置づけ、平成4年にCVTを小型車「マーチ」に採用。16年にはローギアからハイギアまでの変速比の幅を拡大させたCVT「エクストロニック」を開発。1500ccエンジンで従来に比べ20%、2000ccで37%も燃費が改善された。

 19年度のCVT搭載車販売台数は世界で約108万8000台で、乗用車販売総台数に占めるCVT搭載率は、16年度の約7%から約29%にまで高まった。

 日産の西村周一執行役員は「今回、さらなるCO2削減を目指し、大きくステップアップする必要があると考えた」と、次世代型の開発理由を説明する。

 共同開発のパートナーであるジヤトコは11年に日産のAT・CVT部門が分社化して設立された。15年には、三菱自動車の同部門を分社化したダイヤモンドマチックと合併し、世界で唯一、軽自動車用から3500ccの大型用までのCVTをそろえる。20年の世界シェアは43%で、業界トップ。日産とジヤトコのCVTの世界年間販売台数は100万台を超える。

 ■軽量化で搭載車を拡大

 両社が共同開発したCVTは、副変速機を配置することで、プーリーとプーリーの間の幅を広げたり、ベルトを長くしたりせず、大きな動力を伝えることができるようにした。

 7速のATを超える反応の良い発進加速と高速走行時の静粛性の向上を実現。変速時の衝撃もATに比べて小さく、乗り心地は抜群だ。燃費は従来のCVTと比べて10%向上した。

 また、従来型に比べて全長を1割短縮し、13%の軽量化を達成した。加減速や上り下りなどの運転状況に応じて最適なギアを選択する「アダプティブシフトコントロール」と呼ぶ制御技術を採用し、発進・加速性能のさらなる向上も図っている。

 プーリー自体も小型化することで、従来型では斜めに設置していた変速部を水平に置くことができ、変速部が油につかることがなく、摩擦抵抗を30%軽減することに成功した。こうした技術を開発するのに約3年かかったという。

 ジヤトコの薄葉洋副社長は「CVTの小型化は、搭載車両の拡大を目指す自動車メーカーにとって有力な選択肢になると考えている」と、次世代CVTの採用拡大に強い自信をみせた。(鈴木正行)

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